防災に関する講演会が開催されました

2015-1180732先日の日曜日(9月6日)の午前中、ニュータウン内にある介護老人ホーム、「ニチイホーム修禅寺」の地下ホールで、防災に関する講演会が開かれました。以前のブログ「地区防災計画モデル地区に選ばれました!」でもアナウンスしたとおりです。

講演者は、財団法人の国際エメックスセンター事務局長の「川脇康生(かわわきやすお)」先生で、講演テーマは、「みんなでつくる地区防災計画~近所づきあいと災害に強いまちづくり」です。

前回のブログでは、ニュータウン地区に住んでいる方のみが対象となっている、と書きましたが、その後どこからかこの講演があることを聞きつけた、県内のNPOなどの団体さんやその他からも傍聴の申し出があり、これら一般聴講者も含め、地域住民多数が参加しました。

会場では、およそ150席を用意しましたが、開演までには、ほぼほとんどが埋まるという、好評ぶりで、ニュータウンの人々の防災に対する高い意識がうかがわれました。2015-1180690

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川脇先生のご講演に先立っては、ニュータウン自治会の防災会長である、谷村さんと、ニチイホーム修禅寺のホーム長、野田さんから御挨拶をいただき、また、市の防災担当者さんからもご挨拶をいただきました。

この市職員さんからのお話にもあったのですが、このニチイホームさんのホールというのは、実に広大な素晴らしい施設であり、伊豆市内にこんな立派な施設があったのか、といまさらのように皆が驚きました。2015-1180672

実は、ニチイホームさんと、修善寺ニュータウン自治会の間では、平成25年10月に、「災害時に関する覚書」が締結されており、万一地震や風水害などにより要介護認定者などが避難を余儀なくされるような場合には、双方の施設を解放して、避難者の受け入れなどの協力をする、という取り決めがなされています。

ニュータウンは津波の心配はまずありませんが、将来起こるかもしれない東海地震に備えていろいろな取り組みをしていかなければならない中において、こうした立派な施設を持つパートナーがいる、ということは大変心強いことです。

また、ニチイホームさんの中にも要介護者が多数いらっしゃることから、災害時にはこれらの方に対する、ニュータウンの住民の援助が必要になってくる場合もあるでしょう。2015-1180715

川脇先生の講演内容ですが、まず、地区防災計画とはそもそも何か、といった説明から始まり、修善寺ニュータウンにおける地区としての現状(人口推移や高齢化率など)、今後の防災計画の方向性、互助、共助、支援の仕組みのあり方などの概要をお話いただきました。

しかし、まだ計画はこれからやっと検討を始める段階でもあり、その内容については、先生とご相談しながら進める必要がある旨の御教示もありました。

また、先生ご自身は神戸がご出身であり、先の阪神・淡路大震災をご経験されていることから、この災害の際に被災者の生活再建がいかに行われたか、その中で、地域コミュニティーの結束がいかに有効であったか、といったことをお話いただきました。

とくに同震災においては、「まちづくり協議会」が果たした役割が大きかったこと、そうした組織化を進める上において、日ごろからの「近所づきあい」がいかに大切か、といったことをお話いただきました。

さらには、先生ご自身も関わったとされる、先の東日本大震災後のコミュニティ造りにおいても、その共助の内容などをグラフ等を用いて詳しく説明をいただくともに、支援活動は果たして役に立ったのか、といった具体的なお話もいただきました。

印象的だったのは、支援の効果として、支援を受ける側の人は、支援をする側の人以上に、支援が非常に役立っている、と感じている人が多い、というアンケート調査結果に基づいた説明です。支援する側は、こんな支援本当に役にたつのかな~、と思っている以上に、支援される側はそれを本当に役立っている、と感じている、といったことは意外でした。2015-1180749

災害という非常事態を通じ、いかに支援する側と支援される側の結びつきが強くなるものかが、こうした説明からも実感できました。

さらには、災害時における共助において家族以外の住民とのつながりの重要性などもお話いただき、とくに年齢が増すほど仲間意識が強まる、といったこともお教えいただきました。

加えて、海外での災害事例、国内でニュータウン以外に防災計画策定地域として選ばれた、他地区における実際の防災計画の事例などについても、御講演いただき、予定していた1時間はあっという間に終わりました。

最後の質問コーナーでは、かつて阪神淡路大震災の際に、先生と同様に被災されたのち、ニュータウンに移住してきた方から、先生の御講演に対する感謝の意なども評され、なごやかな雰囲気で会は終了しました。

今後は、川脇先生を中心として、谷村防災会長や自治会長、各地区防災委員も交えて具体的な防災計画を練っていくことになりますが、その内容については、その進展状況のそれぞれのステップにおいて、またこのブログでも紹介していきたいと思います。

 

地区防災計画モデル地区に選ばれました!

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修禅寺ニュータウンが、平成27年度の地区防災計画モデル地区に選ばれました!

「地区防災計画」とは、昨年の平成26年4月に施行された、災害対策基本法に基づいて、全国各地からモデル地区を選び、そこに住んでいる人達や事業者が協力し合って、自発的な防災活動を行っていくための計画を立案する、というものです。

この制度は、国土交通省の上位機関である「内閣府」が主導するもので、制度発足の昨年度は、静岡県内の、静岡市葵区上足洗3丁目地区、および富士駅南地地区(富士市)の2地区を含む15地区が選ばれました。

今年度はこれに続き、22地区が選ばれましたが、静岡県では、我がニュータウンだけであり、県内では3番目の指定になります。

以前にもこのブログで紹介しましたが、地区在住で、防災会会長の谷村彦太郎さんは、伊豆市の自主防災会代表でもあり、また静岡県地域防災活動推進委員会の委員もやっていて、この地域における防災対策のいわば顔役です。この谷村さんによる県などへの熱心な呼びかけで実現したもので、そのご努力に敬意を表したいと思います。

で、いったい何をやるの?ということなのですが、まず、日本における防災計画というものには、国レベルの総合的で長期的な計画である「防災基本計画」というのがあります。また、地方レベル、つまり都道府県や市町村では、「地域防災計画」というものがあり、それぞれのレベルでそれぞれの計画にもとづき、防災活動が実施されています。

一方、先の東日本大震災においては、各地で自助、共助及び公助がうまくかみあわないことで、こうした大きな災害が起こったあとの対策がうまく働かない、といったことがありました。

その教訓を踏まえて、「災害対策基本法」というものが創られ、この中で、もっと地域住民のレベルにまで立ち返って自助及び共助をしてもらおう、という制度がいくつか追加されました。

これが「地区防災計画」です。この制度の特徴は、そのモデル地区に住んでいる住民の立場・目線で、自発的に計画を立てる、というところに重点を置いています。従って、市や県のお役人さんの顔色をうかがいながら、ということではなく、あくまで自分たちで作っていく計画です。

また、地区防災計画は、そこに住んでいる人達の意向が強く反映されることを目的としたボトムアップ型の計画であり、地区に住む人々による提案は、市などの防災計画に反映されます。最終的な目的は、市町村地域防災計画と地区防災計画とが連携することにより、地域全体の防災力を向上させることが目的です。

このため、地区に住んでいる人々が計画した提案内容は、市町村が定期的に開いている「防災会議」という会議に提出され、市町村防災会議には、その提案に対して、何等かのリアクションをしなければならない、というふうに取り決められています。

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とはいえ、こうしたモデル地区に住んでいる人達のほとんどは防災に対する知識はない、素人です。我がニュータウンも同じであり、おそらく防災?と聞かれてもなかなかピンと来ない人が多いでしょう。

そこで、こうしたモデル地区に選ばれた地域には、そこでの防災計画を立てるにあたって、防災の専門家がアドバイザーとして、参加するようになっています。また、防災計画を作るにあたっての資料づくりについても、専門のコンサルタントが付くことになっていて、それぞれ費用は内閣府が持ってくれます。

ニュータウンの場合、その専門家には、財団法人の国際エメックスセンター事務局長の「川脇康生(かわわきやすお)」先生がなってくださることになりました(大阪大学大学院国際公共政策研究科修了。博士。)

このセンターは、瀬戸内海、チェサピーク湾、バルト海、地中海など世界の閉鎖性海域の環境保全の問題を解決するため、こうした地域の国際交流を行うことを目的として作られた組織です。

川脇先生はこのほか、瀬戸内海環境保全協会の事務局長も兼任されており、こうした環境問題における御造詣が深いようですが、阪神・淡路大震災も経験されており、その教訓を生かして、災害復興支援活動や、防災に関する研究にも取り組まれています。現職の兵庫県職員でもいらっしゃいます(兵庫県・県土整備部)。

実は、来たる9月6日(日)(AM9:00~11:00予定)に、修善寺ニュータウン内の、養護ホーム、ニチイホームで、地区講演会をしていただく予定になっています。講演テーマは、「みんなでつくる地区防災計画~近所づきあいと災害に強いまちづくり」です。

残念ながら、ニュータウン地区に住んでいる方のみが対象となっており、一般参加は受け付けていませんが、講演の結果はいずれまたこのブログでも紹介したいと思います。

当該ニュータウンにおける地区防災計画の立案は、この講演会を経てから、ということになりそうです。

当ニュータウンは安全な町ではありますが、山の上にあって風が強いこと、また南海トラフで将来起こるとされている大地震が予想されること、などいくつか防災上の大きな課題があることも確かです。この町の自然特性や社会特性をじっくりと検討しながら、何があっても臨機応変に対応できるようにしていかなくてはなりません。

平常時、発災直前、災害時、復旧・復興期の各段階で想定される防災活動を整理することも重要です。川脇先生だけでなく、市や県の防災関係者のお知恵のほか、消防団、各種地域団体との連携も重要になってくるでしょう。

災害に強い街づくりを目指して、地域住民による防災計画の完成に向けて、今後の奮闘努力が期待されます。

 

ツバメの町

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最近、ニュータウンのツバメたちは、子育てが終わったようで、あちこちの電線には、ほぼ毎日、家族と思われるツバメがたくさん止まっています。

大きさは、だいたい17~8cmくらい。背中は光沢のある藍黒色で、腹は白。喉と額が赤く、胸に黒い横帯があって、なかなかおしゃれ。尾は長く切れ込みがある二股になっていて、礼装の「燕尾服」は、このツバメのしっぽにちなんで名づけられました。 

繁殖期になるとオスは「チュビチュビチュビチュルルルル」と大きなさえずり声で鳴きますが、この声が「土食うて虫食うて口渋い」と聞こえるのだとか。繁殖期はとうに過ぎてしまっているので、最近はあまり鳴いているのを聞いたことがありませんが、来年になったらほんとにそう聞こえるかどうか気をつけてみましょう。 

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日本では沖縄県以外ではほぼ全国で繁殖しているそうで、冬になると、越冬のため、台湾やフィリピン、インドネシアのほうへ旅だっていきますが、今はまだ夏まっさかりのため、昆虫などを食べながら、のんびり暮らしるようです。

中には日本で越冬するツバメもいるそうで、「越冬ツバメ」と呼ばれるとか。これから寒くなっていく中、いつごろまでツバメが観察できるか、チェックしておこうと思っています。

このツバメですが、以前テレビのニュースでも報道していましたが、年々数が減ってきているのだとか。大阪の吹田市内の調査結果によると、1998年と2010年の調査結果を比較すると、その数はなんと3分の1に減っているということです。また、石川県で行われた調査でも、70年代に比べると現在では半分以下に減少しています。ほかの県でも同様の傾向のようです。

ツバメが減少している原因としては、まず、里山の自然や農耕地の減少があげられます。ツバメの生息する里山の自然が宅地化などで減り、農業をやる人が減って水田や耕作地が減少したため、ツバメのエサとなる虫が少なくなっているのです。エサの減少は、子育ての成功率にも影響します。

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また、ツバメは民家の軒先などに巣を作りますが、最近の西洋風家屋では軒のないものや、壁面が加工されて巣が作りにくいものが多くなっています。このため、ツバメが巣を作る環境が減ってしまい、繁殖が困難になっているというのです。

さらに、昨年の原発事故による放射性物質の拡散がツバメにも影響を与えているのではないかといわれています。チェルノブイリ原発事故では、ツバメに部分的な白化や尾羽の突然変異が生じ、汚染地域では雛の数が少なくなったことが報告されているそうです。日本での調査結果はまだ出ていないようですが、大きな影響が出ないことを祈りたいものです。

このツバメ、日本では昔から人間と仲のいい鳥として親しまれてきました。稲作において稲穂を食べずに害虫だけ食べてくれる益鳥ということで大切にされ、農村部ではツバメを殺したり巣や雛に悪戯をする事が慣習的に禁じられることが多く、都市部でも同じように扱われてきました。

江戸時代には「人が住む環境に営巣する」という習性から、人の出入りの多い家や商家のシンボルのような扱いをされるようになり、商売繁盛の印とする地方もあったようです。また、ツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えもあり、巣立っていった後の巣を大切に残しておく家も多いようです。

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このツバメの巣ですが、民家の軒先など、人が住む環境に泥と枯草を唾液で固めて巣を造っているのをよくみかけますが、天敵であるカラスなどが近寄りにくいからだと考えられています。 

筆者は、多くのツバメが古い巣を修復して使うものだとばかり思っていましたが、通常は毎年新しいものをつくるのだそうです。産卵期は4~7月ごろなので、3月も下旬ころにもなると、南から帰ってきたツバメがあちこちを飛び回って藁を咥えているのが目に入るようになるはずです。来年からは気をつけて観察してみようと思います。

1回目の繁殖の巣立ち率は概ね50%程度なんだそうです。結構高い確率なんですね。しかも、1回目の繁殖に成功したつがいの相当数がその後2回目のやり直し繁殖をするそうです。

しかし、雛(ヒナ)を育てている間に親鳥のうちどちらか一方が何らかの理由で欠けると、つがい外のツバメがやってきて育てているヒナを巣から落して殺してしまうこともあるのだとか。

一方では、つがいの内のどちらかが欠けると、どこからともなく複数の他のツバメが集まり、その中から選ばれたように一羽ツバメが新たなつがい相手となって、子育てを継続するのも観察されるそうで、なんだか人間の世界と同じようなかんじもしますね。

もうすぐ秋口になれば、南の国へ飛び去っていくでしょうが、ニュータウンに来年もまたたくさんのツバメがやってくるのを期待しましょう。

 

防火訓練を実施!

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先日の日曜日、ニュータウンにある自治防災会主宰の防火訓練がありました。

1地区在住で、防災会会長の谷村さんは、伊豆市の自主防災会代表でもあり、また静岡県地域防災活動推進委員会の委員もやっていて、この地域における防災対策のいわば顔役です。

その谷村さん主導で行われた今回の防火訓練は、ニュータウンにある6地区、計11小地区の防災委員さんを集めて行われたものです。各地区に置かれている消火栓にホースをつなぎ、いざというときに使う手順を学ぼう、というもので、毎年各地区の防災委員が変わるために、この防火訓練も毎年行われています。

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当ニュータウンは、もともとは別荘地として開発された地区ですが、その環境の良さに惹かれて最近は地元の人も多く移住してきて住んでいます。一方では、昔ながらの別荘地利用の人や、市外から移り住んできた人も多くいます。いずれにせよ、地域の様子をまだわからない人も多く、まだこの町のことについてよくわからない、という人が多数います。

かくいう筆者も3年前に引っ越してきたばかりのそのひとり。ようやく町にもなじみ、どこが何地区であるとかは理解するようにもなりましたが、まだまだ分からないことも多く、今回、消火栓のある場所に設置してある、ホースなどが収納してある赤いボックスなどについても、これを開けるのもはじめてのことです。

このボックスは、各地区とも50~100mおきに設置されている消火栓の脇に置いてあります。ニュータウン内には、伊豆市により、これが全部で34カ所設置されていて、いざというときのために使われます。

中にはホースが二組入っており、これを繋いで最大40~50mほど先までホースを引っ張っていけます。その先に放水用のノズルを繋いで消火栓の元栓(コック)を開き、消火活動に入る……という言葉でかけば簡単なことなのですが、実際にやってみると、いろいろ大変なことがわかります。

例えば、ホースの重さ。20mホースの重さは10数キロもあり、女性一人で持つのは少々重すぎます。また、ホースと消火栓のジョイント金具の取り付け方。これを間違うときちんと水が出ないほか、最悪の場合は、水圧によりホースが吹き飛ばされてしまい、怪我をすることだってあります。

さらには、いざ放水を始めると、その水圧はものすごく、ノズルを持つのはできれば二人が必要、ということもわかりました。また、消火栓の開け閉めをする人間も必要であり、従って、いざ火事になって放水を始めるためには、最低でも3人はいたほうが良い、ということなどもわかりました。

周りには誰もいない、という最悪のケースにはすべて一人でやるしかありませんが、それにしても、こうした細かいことを知っているか知らないかでは、いざという時のための心構えが違ってきます。

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このほか、実際にホースを消火栓につないで放水をする場合の勢いづいた水のコントロール方法や、放水を終えたあとのホースの収納の仕方などなど、知らないことばかりであり、参加した女性委員さんたちからも、「なるほど、実際に参加して見ないとわからないものだわね~」の声があがっていました。

ちなみにこの防火訓練に参加した女性たち数名、全員も放水を経験しましたが、非日常の活動であるためか、気のせいかずいぶんと楽しそうにも見えました。

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この防火訓練ではまた、質疑応答が行われ、最悪の火災発生の際にどこから消防車が来るのか、どれくらい時間がかかるのか、はたまた119番に電話をしたらどこに通じるのか、といった具体的な質問も出ました。

その答えは、最寄の消防署が修禅寺駅から南へ3kmほどのところにある、田方消防本部の支所である、南消防署であること、時間はだいたい15分程度、さらに電話が通じる先は、大仁にある田方消防本部であることなどがわかりました。南消防署が多忙の場合は、この消防本部から消防車や救急車がやってくることもあるそうです。

自治防災会の委員さんたちのみならず、地域住民が消火栓の使い方を覚え、万一のときには、消防車が来るまでに被害が拡大しないよう、自分たちでこの町を守る、という気概が必要だ、ということもこの防火訓練で学んだことでもありました。

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ちなみに、ニュータウンでは、普段からも、防災に関心を持ってもらおうと、「自主防災会だより:の回覧や個別の呼び掛けなどを行っています。災害の際の住民の安否確認のため、戸外に黄色いハンカチを掲げる形式を取り入れました。掲出する日を決め、定期的に訓練を実施しています。

今後は、若い世代の防災意識向上も課題。訓練も毎回新しい項目を導入するなど、マンネリ化防止に努める必要もあります。最近、ここからも近い箱根では噴火騒ぎがおこったばかりであり、防災委員として私もこの一年、気を引き締めてやっていきたいと思います。

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田方消防本部からも消防団員さん二人がこの防火訓練に参加してくださり、いろいろアドバイスをいただきました。プロの放水はさすがに堂のいったもので、ブレがありません。

我々も早く、こうした腕前の一人前の防災委員になりたいもの……!?

 

AED講習を受けました

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連休前の、日曜日。組合と自治会の共同費用負担で、先日から導入したAEDの使い方講習会が開かれました。講習に来て下さったのは、導入会社のALSOKさんのインストラクターさんです。こうした講習を数限りなくこなされている方らしく、きびきびした動作とともにわかりやすい説明をしていただき、参加者も思わずその熱の入った話しっぷりに引き込まれていきました。

AEDの利用は、何等かの原因で心肺が停止した場合の蘇生を措置を行うものですが、AEDそのものは、心臓にショックを与えるだけの機械にすぎず、これとともに「胸骨圧迫」という人為による措置を加えなければなりません。

AEDの使用に先立ち、倒れた人の呼吸があるかどうかを確認し、胸骨圧迫を1分間に少なくとも100回繰り返す必要あるそうで、その圧迫の強さも、あばら骨が折れるほど!と聞かされて、皆びっくり!実際にあばら骨が折れることもあるといい、それでも緊急であるため、やらないよりは絶対やったほうがいいのだとか。

胸の真ん中を両手をあてがって押すのですが、その強さは、少なくともこの両手が5cmほども沈むまで、ということなのですが、いったいどれくらいの強さなのかは見ているだけではわかりません。

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このため、当日はダミーの人形が用意してあり、これで実際に胸を押してみて、どの程度のものなのかを自分で体験する、というのもこの日の講習の目的でした。時間に制約があることから、さすがに全員というわけにはいかず、数人の方が実際にダミー人形を押してみてその強さを確認しました。無論、筆者もそのひとりです。

それが終わってから初めてAEDということになるのですが、それにしてもいつAEDのスイッチを入れればいいのか、どういったメッセージが出てくるのか、などわからないことばかりであり、胸骨圧迫の練習と、それら疑問点をひとつひとつインストラクターさんに質問しているうちに、あっというまに、2時間ほどの時間が過ぎていました。

それでも人の命に係わることであり、私としては短いくらいの時間であったようにさえ、思えました。

さらに、自分たちで心肺蘇生措置をするだけでなく、救急隊に的確に情報を伝えて、できるだけ早く現場に到着してもらうことの大事さや、AEDの措置後も引き続き心肺が蘇生するまで胸骨圧迫を続けること、妊婦さんや子供に対してはどうした措置をすればいいのか、などなど、この紙面では書き切れないほどのことを学び、会場を後にした次第です。

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今回は、ニュータウン各地区の今年度の役員さんと、同じく各地区に割り当てられている防災委員さんだけの、総勢20人ほどを対象にした講習でしたが、ニュータウンの防災委員長をしている谷村さんによれば、後日、一般の住民を対象にした講習会も開く予定とのこと。

これだけ中身の濃い講習ならば、一般住民もできるだけ受けたほうがいい、と筆者も思いました。

また、そうした一般向け講習会の様子もこのブログで公開したいと思います。それまでAEDを使う機会のないことを祈りつ