自治会による地域活動


修善寺ニュータウンには、温泉施設などを管理している温泉管理組合以外に、一般の町の「町内会」にあたる「修善寺ニュータウン自治会」があります。会長、副会長、会計や監査役などの執行部を中心とし、これに各地区で毎年選ばれる「地区長」さんも加わって運営されています。この自治会を中心として数々の地域活動が行われていますが、以下にはその代表的なものを紹介します。

■秋フェスタ

例年10月〜11月初旬にかけて開かれる、ニュータウン最大の「お祭り」です。自治会役員と各地区の地区長さんによってメニューが考案され、実行に移されます。例年同じものではつまらない、ということで毎年いろいろ違った工夫がなされ、数々の催しが実施されてきました。

最近では、昭和40年代にニュータウンが発足した当時に創作された「ニュータウン音頭」が復活し、2014年以降、毎年の秋フェスタで多くの有志が実演しています。このほか、ニュータウン以外からも演芸のセミプロを招いたショーや、麓の修善寺地区の中学生で組織されたアイドルユニットの歌と踊りなども披露されました。


■文化祭(作品展)

2015年の2月に第1回が開催され、以来毎年開催されています。2015年にニュータウンが50周年を迎えたことを記念して始められたもので、住民に参加を呼び掛けたところ、絵手紙、パッチワーク、川柳、短歌、ステンドグラス、絵、写真、手芸品など数百点の多彩な作品が集まりました。開催の様子は、地元紙の「伊豆日日新聞」にも取り上げられました。


■餅つき大会

毎年12月に行われている催しです。自治会が用意したもち米を自治会役員およびボランティアさんたちが蒸し、住民も参加してつきあげます。餅への整形が行われたあと、きなこもち、お汁粉、大根おろし和えなどなど、多くのメニュー作られ、参加者にふるまわれます。無論、希望があれば参加できなかった住民にも。例年、ここでつきあげた餅でなければ、正月が迎えられない、という住民も多いようです。


■新年会

ニュータウン内にあるホテル、「サンシャイン修善寺」もしくは、ニュータウン近隣にある飲食施設で毎年恒例行事として行われる新年会です。自治会の半額負担ということもあり、毎年多くの住民が参加します。ここで見知らぬ住民との新たな出会いを果たす方も多く、地域交流における重要な活性剤です。


■美化・植栽

修善寺ニュータウンは、
2015年に50周年を迎えたということもあり、夏季を中心に樹木が生い茂り、場合によっては地域内の交通を妨げる場合もあります。このため、温泉管理組合では定期的に地域内の伐採を行っており、このため現在では樹木が原因により通行が不可能、といった箇所は皆無です。また、自治会でも補助的に伐採を行っていいます。


こ のほか、ニュータウン内には各所に花壇が設けられています。伊豆市からの補助もあり、これらの花壇は定期的にボランティアさんたちによってメインテナンスが施されており、いつも心地よい空間が保たれています。


■その他の自治会活動

自治会ではこのほか絵手紙、カラオケ、3B体操、健康吹き矢などおよそ10の趣味のサークルがあり、毎週定例で活動を行っています。また、花見や上の秋フェスタなどにも各サークルレベルで参加して自治会活動を盛り上げ、地域交流に貢献しています。さらには敬老感謝祭、バス旅行、ウォーキングの催しなど、さまざまな活動を行っています。


■救急医療

ニュータウン内には、現在のところ医療施設はありません。しかし、最も近い医療施設である赤十字病院は、車でわずか15分ほどの距離にあり、また消防署へのアクセスも同程度です。従って他の奥地にある別荘地のように、緊急車両が到着するまでに時間がかかりすぎる、といった心配はありません。

また、2015年秋からは多くの住民の集まる場所であるコミュニティー会館内に、AEDを導入しました。同年内には設置業者(ALSOK)による講習会も複数回にわたって開催され、以後も定期的に講習が行われています。


なお、修善寺ニュータウン自治会・自主防災会は、平成25年10月日に、町内にある老人保養施設、「 ニチイホーム修善寺((株)ニチイケアパレス)」との間で「災害時に関する覚書」を締結しました。地震・風水害などの自然災害時に、「避難行動要支援者」が居宅での居住が困難になり、避難を余儀なくされた場合や、指定された避難所での対応が困難な場合などに、受け入れをして頂く協定です。

ニチイホーム修善寺(写真:同社HPより引用)

■防災活動

修善寺ニュータウンでは、自治会組織の中に「自主防災会」が設けられており、各地区から選出された「防災委員」が地域住民とともに、例年2度ほどの防災訓練を実施しており、この中には、避難時に負傷した場合などの応急処置の講習会なども含まれます。このほか、日ごろから、消火栓や消火器のチェック、非常時備蓄食糧や水のメンテナンス、災害に対する各種啓蒙活動など、さまざまな防災対策活動を行っています。



定期的に自主防災訓練を実施

 

地域内各所、数百メートル毎にある消火栓


■地域防災計画

修善寺ニュータウンは、2015年度(平成27年度)の地区防災計画モデル地区に選ばれました。「地区防災計画」とは、昨年の平成26年4月に施行された、災害対策基本法に基づいて、全国各地からモデル地区を選び、そこに住んでいる人達や事業者が協力し合って、自発的な防災活動を行っていくための計画を立案する、というものです。

この制度は、国土交通省の上位機関である「内閣府」が主導するもので、静岡県では2014年度に2地区が、また2015年度も1地区が選ばれ、これが修善寺ニュータウンでした。県内では3番目の指定になります。

2015年の9月6日には、その一環として、「ニチイホーム修善寺」で、防災に関する講演会が開かれました。講演者は、財団法人の国際エメックスセンター事務局長の「川脇康生(かわわきやすお)」先生で、講演テーマは、「みんなでつくる地区防災計画〜近所づきあいと災害に強いまちづくり」です。

2016年度からは、自主防災会を中心に具体的な地域防災計画の中身についての検討が始まり、現在、最終調整を行っている段階です。2017年夏には、最終的な防災計画が策定される予定です。



川脇先生による講演会の様子

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